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出港
ガリバーは背中の傷口を庇うようにうつ伏せになってボートへと乗り込んだ。
国王とピピの後ろには大勢の兵士や国民たちがガリバーを見送りに来ていた。
「ガリバーよ、そなたのおかげで隣国との和平が結ばれた。感謝する」
国王の言葉にガリバーは応えた。
「これからですよ。でも大丈夫、ピピなら全てうまくやるでしょう」
「ガリバー、あなたの幸運を祈ってる」
「私もピピの幸せを願っているよ。さようなら、私の小さな友達」
ガリバーを乗せたボートは60隻の船に牽引されて沖へと出港した。
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