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「千晴、おうち着いたよ。眠い?眠いね。可愛い。俺が抱っこして運ぶから眠ってていいよ。」
伊織の声がする。優しくて、あったかくて、、俺をふわふわ包み込んでくれる声。
瞼が重くて目が開かないけど、伊織が抱っこしてくれてるみたい。長い腕で俺のことぎゅってしてくれてる。安心する体温と香り。
あ、陸の声もする。
「伊織サンて、千晴サンに砂糖吐きそうなほど甘々ですよね。全身から千晴サン大好きオーラが出てるし、千晴サンがオフモードの時とかはとくに…話し方も変わりますよねー。
僕たちに接する時は冷静でかっこいい兄貴って感じだから、別人みたい。」
「そう?まあよく言われるんだけど、陸から見てもそう見えるんだ。
俺は別に意識してるわけじゃねぇんだけど、こう、可愛くてしょうがない千晴を見てると甘やかしたい欲が溢れてくるんだよ。」
「ふーん。僕には甘やかしたい対象にはならないけど、1番手合わせして欲しい対象にはなる!
千晴サンきれーだし、千晴サン独特の闘い方が好き♡多分容姿も関係してるんだろうけど、魅せ方とかさー。もうちょーぜつ好き♡」
「あー、お前らの持病な。」
「え、ひどっ、千晴サンに魅せられるのは僕らの持病じゃなくて、猿人類の頃からの本能ですよー。」
ククッ
「やっかいな本能だな。」
「でしょー。」
伊織が笑うと、千晴がほにゃあって顔を緩めて、伊織の肩に顔を擦り寄せた。
たちまち伊織はとろっとろに溶けそうな表情で千晴を見つめる。
「ほら、陸今の見た?とっっっっっっても可愛いでしょ?いつものクール系美人な千晴も好きだし、高揚してちょっと悪くなる千晴も好きだけど、やっぱり1番好きなのは俺にだけ見せる甘えん坊の千晴なんだよなぁ。」
誰にも見せたくない。
ベッドに鎖で繋いで
部屋に監禁して
俺の印をいっぱい付けて
あまぁくとろけさせて
可愛がって
嫌がっても抑え込んで、千晴の体をあばく
助けを求めるのも俺
千晴の世界が俺だけになればいいのに。
なーんてね。
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