1 守れなかった約束

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ざ んぎょうで遅くなるのはよくあることで慣れていた。 じ かんが刻々と過ぎていく中、どうしても今日だけはイライラし続けていた。 ず いぶん経ってから彼女に、連絡していないことに気がついた。 ぜ ったいにいつもは連絡するのに、今日に限って大失敗だ。 ぞ わっと嫌な予感がする。 た ぶんその予感はあたっていて、心配してるに違いない。 ち ゃんと連絡しなければと、スマホを取り出す。 つ かれてうっかり充電もしてなかったから、スマホの電池は切れていた。 て んを仰いでごめんとつぶやき、少しでも早く帰りたくて走り出す。 と 中で公衆電話を見つけたとしても、テレカも小銭も持ってない。
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