花火

1/1
12人が本棚に入れています
本棚に追加
/355ページ

花火

「電車を待つ人々が火花を避けようとする様が踊っているように見えたことから命名されたのであって一昨年の夏のことは関係ありません。あれはあれで賑やかで、今となっては懐かしい」そう語る彼の後ろを、雨のような火花が降り注ぐ。 補足 定期的に火花が注ぐ廃駅での話。 「一昨日の夏」は駅が使われなくなる原因の事故。 多分何かに引火した。
/355ページ

最初のコメントを投稿しよう!