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ある男が妻を残して旅に出た。身重の彼女のため、戻ったときに岬の鐘を鳴らし知らせると約束して旅立った。50年経った今も彼は戻らないが、人々が守り続けた鐘は一度として鳴ることはなく、彼が未だ旅の途中であることを告げている。 補足 男には人望があったので、誰も鐘を壊したり鳴らしたりせず言い伝えの中で生かし続けている。
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