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大事件がおきた!! いや、もうほんと、この村にとっては大事件!! 片山のにいちゃんが、死んだ!! え、それくらいで驚くなって? いや確かに年齢からするとおかしくないけど。 でも、この村では大惨事だよ。この村唯一の医者だからね。 それと、片山のにいちゃんは、寿命で死んだんじゃない。 何者かに殺されたんだ! ちなみに、今回のことで、この村には警察署が一つもなく、警察官が一人 もいないことが発覚した。 いや、確かに、散歩とかしてても、そういえばどこにも交番ないなあ~とは思っていたけど。 警察がいない村なんてあるんだなあ。 というわけで、この村では、一般人が片山のにいちゃんの遺体を搬送した。 証拠隠滅など、し放題。 この村では、犯人を見つけるなど、夢のまた夢。 この村では、推理小説が成り立たない。 とりあえず、ナイフが刺さってたから、他殺だろう程度の話。 「ふうん。」 いつも通り父に報告中。 「いやお父さん、ふうんじゃないよ!!この村唯一の医者が死んだんだよ!!もし、病気になったらどうしたらいいの!!」 「慌てるな 、翔太。その時は俺が診てやるよ。」 あんた医者じゃなくて、科学者だろ。絶対失敗するだろうし、やめてくれ。 「あー分かった分かった、じゃあ引っ越すか。」 「やだよ。」 これは即答である。せっかくこの村の学校に半年もいられて、友達もたくさんできたのに。 「なんとかならないの?お父さんの友達に、医者はいないの?」 「俺に友達はいない。」 この時僕は、ずっと友達ができなかったのは、僕が悪かったのではなく、遺伝だったのだと確信した。 あーそれにしても。 どうしたらいいんだよー 父はたよりにならないと思い、まず後藤と議論することにした。 「大変なことになったな。どうしようか。」 「うーん、これはさすがにどうしようもねえな。」 さすがの後藤でもどうしようもないか。 「君の名前は神だし、なんとかなるかと思ったのだが。」 「いやいやそれは名前だけだし。俺自身はどうすることもできねえよ。」 「そうかー・・・・・・しかし、ほんとにどうしたらいいんだ。」 すると後藤が提案してきた。 「希望は薄いが、東匠と相談してみれば?というか、お前ら呪術部だし、むしろ俺よりもまだ何とかできるんじゃないか?」 後藤の提案を受けて、次に東匠と相談することにした。 「呪術部として、何かできることはないかな。」 「うん、無理だと思う。それは神アウストラロピテクスでも、どうしようもないよ。」 そりゃそうだ、ただの猿人なのだから。 「呪術といってもねえ、なんでもできるわけではないしねえ。」 「そうかー・・・・・・いや、ますますどうしたらいいんだ。」 すると東匠が、提案してきた。 「いや、待てよ。金田ならなんとかできるかもしれない。金田か、黒服40人の誰かが。」 東匠の提案を受けて、今度は金田に頼んでみることにした。 「お願いだ、金田。なんとかしてくれ。」 「無理ね。どうしようもないわ。」 なんでだよ。たとえお前にどうすることもできなくても、ボディーガード40人もいたら、一人くらい命を蘇らせれる人がいてもおかしくないだろ。 時止められるやつすらいたんだから。 「死後二日以内なら、なんとかできたかもしれないけどね。今はもう時間がたちすぎて、なんともできないね。ちなみに、私のボディーガードの中に、医者は一人もいない。」 なんだよ、使えんやつらだな。 これで僕の友達全員に当たったことになるか。 ・・・・・・いや、もう一人いたか、そういえば。 でも正直、まったく期待はできないが。 しかしまあ、一応聞いておくか。 最後に二塚としゃべることにした。 「お前には無理だな。」 「うん。僕には無理だ。」 「だろうな。」 「それより翔太君、今日はこれを教えてよ。」 『7』 「また今度な。」
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