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「明日、朝起きたら2019年に戻ってたらいいんだけど」 とオレは言った。 「そうよね、今日だけならいいんだけどね」 「もとの世界にもどれないとなると、中3からまた人生過ごしていかないといけない。そうなるとこの時代に適応していくしかないよな」 「今年、平成から令和に変わった。私達35。周り14か15歳。ついていけるかしら」 「やはり同級生はガキに見えたな。今のオレらもガキだけど。話しが合うかな?」 「そうよね〜。もし19や、20歳で子供産んでたら、自分の子供と同級生ってことになっちゃうじゃん」 「うん。だから両親の方が歳が近い。かあちゃんなんか、オレと5つしか違わない」 「今頃ってなにが流行っていたのかしら」 そう言われると、何がどの年代に流行っていたかは、パッと出て来ない。 中3時代のアイドルやドラマくらいならなんとなく判るが、この頃の世の中の出来事など頭に出て来ない。 多分、聞くと、「あ〜、あったなぁ、それ、今頃だったんだ」てな感じだろう。 世間を騒がせた大きな事件や事故、災害も、数年前、または成人してからなら、いついつと覚えていても、20年前だと記憶も薄れて曖昧で、もうピンと来ない。 「笠井君、結婚してないって言ってたっけ」 お、関村、その話題振る?と思ったが、そう気にはならない。 「うん。なかなか出会いもなくてね。 1度、会社の子と付き合ったことはあるけど、2ヶ月で別れちゃったし」
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