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「矢田さ~ん!飲んでくださいよ~!」 日曜日、20時に面接が終わった。 そして派遣さんを連れて来たのは近くにある居酒屋。 そこで派遣さん・・・矢田さんという名字の派遣さんが女の子達に囲まれている。 「俺は飲みません。 また夜に面接あるので。」 派遣さんが・・・矢田さんが少しも笑わず女の子達にそう言った。 「あれ?的場さん、今日は20時で面接終わりって言ってなかった?」 「そうだね~、うちの会社は終わり!!」 「俺は派遣なので。 ここの会社だけではありません。」 矢田さんはニコリともせず取り分けられた料理を平らげていく。 それには流石に苦笑いで。 同期の女の子達から、矢田さんとの飲みの席を設けるよう何度も言われていた。 昨日矢田さんとあんなことがあり、私は慌てて女の子達に声を掛けた。 そういうのは出来ないから。 私は恋とかそういうのはしたくもないから。 私はそういうつもりはないと早々に分かって貰うため、この飲みの席を設けた。 でも・・・ 「的場さん、面接後の打ち合わせ。 食べながらしようと思ったけど無理なので、出ますよ。」 ここまで露骨に機嫌が悪くなられると、女の子達にも申し訳ない気持ちになる。
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