文豪が泣く

2/4
12人が本棚に入れています
本棚に追加
/4ページ
 トルストイは天上の収容所で平和について教えている。  天上の収容所は地上で文化財を破壊した者が死後に入る収容所である。  収容者たちに教えるためにトルストイが熱弁する。その熱弁ぶりに感化されて、トルストイに弟子入りした者たちが講義を手伝っている。  弟子たちの何人かは生まれ変わり、地上の安全な国に降りて、成人すると平和について教える。  トルストイも生まれ変わり、故郷に降りたいのだが、受け入れてくれそうもないので天上に留まっている。嘆きの声が聞こえてきそうである。
/4ページ

最初のコメントを投稿しよう!