183人が本棚に入れています
本棚に追加
『あーっ!!もう無理ぃ!!』
「小松田うるさい!!黙って話を聞け!!」
太陽散々と大地を照らし、蝉の鳴き声が夏をかもしだす。所々で陽炎が地面を歪めるそんな真夏の景色の中の何処かの教室
『先生ぃークーラープリーズ~』
「学校が貧乏だから無理!!黙って話を聞け小松田」
小松田と呼ばれる一人の少年。ネクタイを緩めに緩め、第2鈕を出来るだけ開け机でぐったりしている。彼は小松田薫。
「薫君っ四明後日から夏休み何だから我慢だよっ」
『雪乃~雪乃の家で涼みたい~』
「じゃぁ今日家に来て涼もっ」
『ほ、ホントか!?』
「デートの約束終わってからにしろ」
先生の皮肉とも取れる注意は周りを煽り、薫と雪乃にヤジが飛ぶ
「ひゅ~こんなクソあちぃのに正に熱々だなぁ」
右肘を付き、ダルそうにヤジを飛ばす青年、長田洋平。薫の親友である
『だぁぁぁぁらっしゃぁぁぁっ!!只の遊ぶ約束だ!!』
「はいはい、言い訳は分かったよ。話を続けるぞ」
先生は軽く流し話を続ける
「明日臨時集会が有るからな。教育委員会の方が来るから服装は正す様に。」
洋平にウィングして先生は教室から出て行った。
(うわっ…)
洋平は正直に気持悪いと思った
最初のコメントを投稿しよう!