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先生を先頭に移動が始まった。すれ違う他のクラスの奴らは何時もと変わらない笑い話をしていた。だがうちのクラスにはそんな雰囲気は無かった。
ここは一階。三年生と小さな給食室に物置ぐらいしかない階だ。因みに中学校だが。一階なので体育館へは近い。
不安という雰囲気が包む中、体育館に到着した。既に他の学年が集まっている。三年では二つのクラスがいる
体育館はざわついているが、三組、俺のクラスは無言で座り、時が立つのを待った
十分程で体育館に全クラスが集まった。それを見計らった校長が体育館の舞台に上がりマイクで話を始めた
《皆さんこんにちわ。突然の集会に驚いているでしょうが大事な集会なので静かにして下さい。》
校長の顔には不自然なくらいに汗が流れていた。そんな校長をよそに体育館は中々静まらない
すると校長は大きく息を吸い…
《静かにしろォ!!!!》
マイク越しに叫ぶ声はキィーンと音を立て体育館に沈黙をもたらした
《大事な集会です。黙って聞いて下さい》
落ち着きを取り戻した校長はマイクを朝礼台にマイクを置いて舞台の裏に消えた。それと同時に先程の軍人が現れた。洋平が言っていた拳銃を腰に差した軍人だ。俺のクラスの奴は皆驚愕と言った表情だ
男は体育館を舞台から見渡しマイクに喋る
《今回集まって貰ったのは君達にあるゲームをしてもらう為です》
低くずっしりとした声は続く
《このゲームは明後日から開始します。夏休みの前日です。ゲーム内容をプリントにまとめました。今から配ります》
男の合図と共に何人かの違う軍人が姿を現す。手にはプリントを沢山持っており、全員に回し始めた
《ゲーム内容は簡単です。この学校内で戦争をして貰います》
体育館はまたざわつく。それをお構い無しに話す男
《まずは要点だけ伝えます》
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