エピローグ

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エピローグ

事件の真相は、やはり私が述べた通りだった。 彼の犯した罪は、裁かれるともなく終わるのかも知れない。 だが、罪の原資となったものは、決して消えはすまい。 私は、自分が探偵を演じたこの事件を永遠に忘れないだろう。 たとえ人々の記憶から薄れたとしても──。 最後にただ一つ言いたいことは、 実に哀しく切なく、 そして心が震えた事件であった。 それに尽きる。 (了)
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