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序章・無名
オレはいつから…いつから騙されていた!?イニティと会った時!?
いや、たしかにそうだが…何かが違うな。
ではフォレスト大佐が亡くなった時なのか?
いや、それも違うだろう、オレが産まれたこと、それがそもそもの間違いだったのだ。
「…ト…フォルト…フォルト!!!」
「んあ…ここは…どこ?」
「やっと起きてくれましたね、フォルト。ワタシの名前はイニティ。貴方にお願いがあって来ました。」
「お、お願い?それより何故オレの名前を…というかオレの質問にも答えてくれよ。」
「………ここは大地の泉。人間は本当は入ることの出来ない場。貴方以外のね…貴方にしか、頼めない願いがあるくらいだもの。
名前は知っているわ。そして願い…それは…」
ふと目を覚ました。
「なんだよ、夢か…イニティ…ね」
可愛い妖精だった。目は丸くてぱっちり、ツインテールで髪先がカールしていた。胸元の開いたふりふりなワンピースを着ていたが、肝心なものがなかったのだ。
そう…男のロマンと夢である…胸!!
あのふくらみが無かったのだ
あれじゃA…いや、少しはあった。だからBカップだろう…。
そう夢で出会った妖精、イニティの身体について考えていたそんなところに…あの人が来た。
「よぉ、フォルト、明日の剣舞、どうだ?できそうか?」
…と、声を掛けてくれたのはオレの上司。名をレオナード・フォレストと言う。
階級は大佐。そう、「フォレスト大佐」だ。
「フォレスト大佐がオレにイチから教え込んだものですからね…剣舞、絶対成功させてやりますよ!」
「よく言ったな、流石はオレの弟子なだけある。楽しみにしているぞ。」
そう言い、フォレスト大佐はオレの元から居なくなる。
さぁ、今日の仕事の準備をしよう。
…明日の剣舞はオレの得意分野、大丈夫だろう。
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