神秘解禁

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 彼女は、チラッと空を見てから、 『それで‥‥これからどうしますか?』 『え、どういうことです?』 『あなた自身、このまま鳥として生きていきたいか、どうか?――ということです』 『そういうことですか‥‥。そうですね‥‥。人間の世界は色々と、ウザイ事がありますからね‥‥。今回の失敗で、今の会社にも居ずらくなったな‥‥。この鳥のままでいいです。素敵なプレミアムをありがとう』 『分かりました。じゃ、お元気で。私はペンションに戻ります』  彼女は翼を開いて枝から離れると、ペンションへ戻っていった。  僕は、それを見送ってから、雲がまばらな空へ向かって飛び立った。  ――おわり――
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