神秘解禁

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 このペンションの名物らしい、フルーツ系の昼食を済ませた僕は部屋で待っていた。  五分ほどして、彼女が顔を見せ、 「お待たせしました。それじゃ行きましょうか」 「はい、お供します」 「じゃ、ペンションの前で、待っててください。車を出してきます」 「はい?」  彼女は、いつもの笑顔で会釈すると、スタッフ・ルームに入っていった。  僕がペンションの前で待っていると、一台のジープが到着した。  運転手は彼女だった。 「さー、どうぞ」 「えっ、裏の池でしょう? こんなので行くんですか」 「はい。裏と言っても、山っぽいところも在りますから」  私は一瞬、迷ったが、ここで断るのも大人気ないな‥‥と思い、助手席に座った。
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