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1時間ちかく経ったが、他の魚もなかなか釣れなかった。
まぁエサも付けてないのだから、当然といえば当然だが……何か、彼女にだまされたようで、僕はイライラしていた。
それに、ここまで来るのに2時間ちかくもかかったのだから、そろそろ戻らないと日が暮れてしまいそうだ。
再度、彼女に声をかけようとした時、僕の竿に手応えがあった。
それを見て彼女が、
「ほら、ついにきましたね!」
僕が慌てて竿を上げると、鯛のような魚がかかっていて、そのウロコは虹色だった。
すると彼女の竿にも手応えがあり、上げてみると、同じ魚だった。
「大成功だわー!」
「これって、何という魚ですか?」
すると突然、その魚が飛び掛かってきたので、僕は手で払おうとして体のバランスほ崩し、池に落ちてしまった。
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