第二章

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琴は何度も汗を拭きながら 果てのない砂漠を走った。 太陽の暑さで体力を奪われ膝を付いた 琴「ハァ…ハァ…… ……とりあえずあの岩陰で休も……ι」 琴はよろめきながらも岩の陰を覗いた。 琴「キャッ?!」 長い耳に鋭い牙,全身が銀色の毛を まとった美しい狼が倒れていた。 琴「死………んでる??」 琴は狼をおそるおそる触ろうとした。 ガバッ 狼「ガルルルッ!……… ……………ワンワン!!!!!」 狼は琴をコバルトブルーの綺麗な瞳で睨んだ その直後に狼は前足をふらつかせながら倒れた 琴「………!? ケガしてるじゃない!! 大丈夫?? 狼の前の左足は何かに襲われた様な 噛み傷があった。 そう追いかけてた血の跡は狼のものだったのだ ビリッ 琴は服の裾を破り狼の前足に優しく巻いた そして髪に付けてた簪を添え木代わりにし, 簪に付いているリボンで固定して結んだ。
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