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琴は何度も汗を拭きながら
果てのない砂漠を走った。
太陽の暑さで体力を奪われ膝を付いた
琴「ハァ…ハァ……
……とりあえずあの岩陰で休も……ι」
琴はよろめきながらも岩の陰を覗いた。
琴「キャッ?!」
長い耳に鋭い牙,全身が銀色の毛を
まとった美しい狼が倒れていた。
琴「死………んでる??」
琴は狼をおそるおそる触ろうとした。
ガバッ
狼「ガルルルッ!………
……………ワンワン!!!!!」
狼は琴をコバルトブルーの綺麗な瞳で睨んだ
その直後に狼は前足をふらつかせながら倒れた
琴「………!?
ケガしてるじゃない!!
大丈夫??
狼の前の左足は何かに襲われた様な
噛み傷があった。
そう追いかけてた血の跡は狼のものだったのだ
ビリッ
琴は服の裾を破り狼の前足に優しく巻いた
そして髪に付けてた簪を添え木代わりにし,
簪に付いているリボンで固定して結んだ。
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