12人が本棚に入れています
本棚に追加
/13ページ
琴「ふわぁ~~ねむっ……」
眠たい目を擦りながら着物に早々に着替える。
此処は,老舗の有名旅館『鏡花屋旅館』(キョウカヤリョカン)。
代々受け継いだ古くからある旅館らしいの。
私はと言うと此処の旅館の一人娘篠崎琴(シノザキコト)。
毎朝舞を踊る事が日課になって来た気がするわ。
母「琴!!
早くお座敷に出なさい!」
琴「はい,お母様。
すみません」
ハァ…
溜息を付きながら鏡で自分をチェックする。
「よしっ…」
毎日お座敷に舞の練習などで遊ぶなんて事一度もなかった。
でも……
何故か誰かと遊んだ記憶だけはあった気がするわ。
最初のコメントを投稿しよう!