第一章

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琴「ふわぁ~~ねむっ……」 眠たい目を擦りながら着物に早々に着替える。 此処は,老舗の有名旅館『鏡花屋旅館』(キョウカヤリョカン)。 代々受け継いだ古くからある旅館らしいの。 私はと言うと此処の旅館の一人娘篠崎琴(シノザキコト)。 毎朝舞を踊る事が日課になって来た気がするわ。 母「琴!! 早くお座敷に出なさい!」 琴「はい,お母様。 すみません」 ハァ… 溜息を付きながら鏡で自分をチェックする。 「よしっ…」 毎日お座敷に舞の練習などで遊ぶなんて事一度もなかった。 でも…… 何故か誰かと遊んだ記憶だけはあった気がするわ。
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