62人が本棚に入れています
本棚に追加
「チカ?」
「なぁにぃ?」
「お前とする『ぎゅーっ』は、すげぇいいな」
「チカもだよ。チカも、いっしょ。いっちゃんの『ぎゅーっ』が、チカ、だいすきっ」
「だろ? なら、これから先、お前が『ぎゅーっ』をしていいのは俺だけだ。他の誰ともするんじゃねぇぞ」
「うん! だれともしない。いっちゃんだけ!」
「よし、いい返事だ。良い子だな」
それでいい。これでいい。気性も容姿も最上級の、可愛い可愛い俺のチカ。お前は、俺以外、見なくていいんだ。
チカを自分のテリトリーに囲い込むためになら、壱琉は何でもする。希少で貴重な愛すべき天使だけは決して手放さないと、彼は決めている。
「俺だけ、見てろ。よそ見は許さねぇぞ」
「はーいっ」
最初のコメントを投稿しよう!