姉も犬も寝てばかり

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どうでもいい、クーラーの音がする。天井を見てる。不安だけが体に残って、あとはお腹が空いている。でもお腹が空いていて、食べに行く気力もない。ハエとか蚊が僕の腕に止まっても、気にする余力もない。 僕はいろんなものに蓋をした。つまんなすぎる授業とか、姉の騒音とか、外が暑すぎることとか、もういらなくなった、目標たちに挨拶をして決別した。だから今僕はこうして、やる気とか、これしたいとかあれがやりたいとか、あれ食べたいとか、あの子と会いたいとか、何も思わない。 でもなんか、自分の中で唯一信じてる感覚があって、そいつに導かれて少しだけ動くことはできる。その小さな最後の原動力が、誰かに握りつぶされようとしてる時、僕はその誰かの口を真上に割いて、吹きしぶる血を全部避けるだろう。
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