untitled 009

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扉は見た目よりも軽かった。錆び付いた金属がかすかに響くと同時に自然と外側へ開く。憧れていた地上の世界はすでに日が沈んで真っ暗で遠くまで見通すことは出来なかった。本当に脱出したのかと疑ったが、地面を一歩ずつ進み、どこまでも続く土を踏みしめると、徐々に実感が湧いてきた。
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