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🍆30分後🍆
田舎道を進む、トラックは
2階建ての日本家屋の駐車場に停る。
農園主
紫藤 羅甲
「さあ、ついたぞ。」
シートベルトを外した私達は
トラックから降りる。
私
春風 瑠璃音
「すごい!立派なお家です!
奥さまは、どちらに?」
紫藤さんに視線を向けて、首を傾げた。
農園主
紫藤 羅甲
「あ…はは…お恥ずかしながら
オレ、独り身でさ、だからそんな人いないんだ…」
え…!?
私
春風 瑠璃音
「そ、そうなんですか!?
じゃあ…この大きなお家に
一人暮らしなんですか?」
紫藤さんは苦笑する。
農園主
紫藤 羅甲
「ま…まあ、そうなるな…ご、ごほんッ
じゃあ、オレの農園に案内するよ。」
私はうなずき、紫藤さんに続いて
裏手のお庭に向かうと
大きなビニールハウスがあった!
さ、さすがね…やっぱり
うちのビニールハウスとは比べ物にならない!
私
春風 瑠璃音
「わお…」
彼にビニールハウス内を案内される。
農園主
紫藤 羅甲
「この、手前の2列はヘタミドリ
奥の、えっと下座には長ナス
上座には茄子姫がいらっしゃるんだ。」
すごい、ちゃんと…丁寧に扱ってるのね…
私
春風 瑠璃音
「茄子姫、お美しいですね
たくさん実をつけてますよ。」
彼はうなずく。
農園主
紫藤 羅甲
「そうなんだよ、なかなかのわがまま娘だけど
こうして育ってくれて嬉しいんだ。
あ、収穫してみるかい?」
私が育てられなかった茄子姫を
しゅ、収穫って…お、おそれ多い…っ
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