🍆茄子農園にて🍆

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🍆茄子農園にて🍆

春風 瑠璃音(はるかぜるりね) 「い、良いんですか!? お姫様の機嫌を損ねませんよね… 収穫した瞬間、枯れられたりでもしたら、私っ」 紫藤さんは微笑む。 農園主 紫藤 羅甲(しどうらこう) 「声をかけながら、優しく そっと収穫すれば大丈夫さ。 ヘタの所を指先で優しく揉んでから 持ち上げると、ハサミで切らなくても… お手本を見せてあげよう。」 紫藤さんは茄子姫の 実がなってる苗のもとへ行き 片膝立ちになり 左手で実を下から持ち上げた。 農園主 紫藤 羅甲(しどうらこう) 「美しく育ってくれたね 可愛らしい姫様、オレはキミが欲しいんだ…」 右手でヘタのクキとつながってる所を 中指と薬指、親指で優しく上下に撫でてから もみもみした瞬間、プチっと採れ 苗がわさわさ~っと揺れた! 指使いが、すごく艶っぽくて なんだか…私まで、ぞわぞわしちゃう…// 私 春風 瑠璃音(はるかぜるりね) 「わ、私には…むっ、むりぃ!」 彼の後に茄子姫を収穫する自信が持てなくて そのまま、ビニールハウスを飛び出してしまった! 農園主 紫藤 羅甲(しどうらこう) 「あ…!」 駐車場まで、走ってきて トラックのそばで息切れし、呼吸を整える… 呼吸が落ち着いた頃に振り向くと 採れたてピチピチの茄子姫達を並べて乗せた 野菜コンテナを持った紫藤さんが 歩いてきてて、私は苦笑する。 私 春風 瑠璃音(はるかぜるりね) 「あ、あの…さっきは 逃げてしまって、すいません… 貴方の手つきを見て 怖じ気づいてしまいました…(汗」 彼は、穏やかに笑う…
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