🍆翌朝🍆

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春風 瑠璃音(はるかぜるりね) 「ぜんぶ…というのは 数に限りがあるので無理かもですが… 半分ぐらいなら、あげても良いですっ」 河童さんは嬉しそうに目を輝かせてる! 紫河童 紫藤 羅甲(しどうらこう) 「やったぜ!」 私はそんな河童さんを柔らかく見つめた…// 私 春風 瑠璃音(はるかぜるりね) 「でも…なんで、自分のこと害獣なんて…」 立ち上がった河童さんの姿が みるみるうちに人の姿になっていく! 農園主 紫藤 羅甲(しどうらこう) 「オレが若かったころなんだが… 1度、人んちの畑に入ってな 勝手に茄子を喰ってしまって… 猟銃もった農園主に 追いかけ回された事があったんだ 害獣、害獣!ってな…」 そんなことが… 私 春風 瑠璃音(はるかぜるりね) 「怒るのは分かりますけど… 猟銃はさすがに、やりすぎです!」 彼は少しだけ目を 見開いてから微笑んだ。 農園主 紫藤 羅甲(しどうらこう) 「大きくなったキミが茄子を育ててる事に もう少しはやく気づいてたら… 自分で、茄子を育てようとは 思わなかったかもしれない。」 私は紫藤さんを見つめる… 私 春風 瑠璃音(はるかぜるりね) 「良かったのか、悪かったのか分からないですね… あの…そう言えば、私を助けてくれた時 河童さんの姿だったんですけど… いつから、人間の姿に?」 私は苦笑していたけど、首を傾げる。 農園主 紫藤 羅甲(しどうらこう) 「100年を過ぎた頃から 人に化けられるようになったな… キミを助けた時 オレは85年の年月を迎えていた。 まだ、この姿になれなくて苦労したもんだよ。」 紫藤さんは苦笑した…
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