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私
春風 瑠璃音
「ぜんぶ…というのは
数に限りがあるので無理かもですが…
半分ぐらいなら、あげても良いですっ」
河童さんは嬉しそうに目を輝かせてる!
紫河童
紫藤 羅甲
「やったぜ!」
私はそんな河童さんを柔らかく見つめた…//
私
春風 瑠璃音
「でも…なんで、自分のこと害獣なんて…」
立ち上がった河童さんの姿が
みるみるうちに人の姿になっていく!
農園主
紫藤 羅甲
「オレが若かったころなんだが…
1度、人んちの畑に入ってな
勝手に茄子を喰ってしまって…
猟銃もった農園主に
追いかけ回された事があったんだ
害獣、害獣!ってな…」
そんなことが…
私
春風 瑠璃音
「怒るのは分かりますけど…
猟銃はさすがに、やりすぎです!」
彼は少しだけ目を
見開いてから微笑んだ。
農園主
紫藤 羅甲
「大きくなったキミが茄子を育ててる事に
もう少しはやく気づいてたら…
自分で、茄子を育てようとは
思わなかったかもしれない。」
私は紫藤さんを見つめる…
私
春風 瑠璃音
「良かったのか、悪かったのか分からないですね…
あの…そう言えば、私を助けてくれた時
河童さんの姿だったんですけど…
いつから、人間の姿に?」
私は苦笑していたけど、首を傾げる。
農園主
紫藤 羅甲
「100年を過ぎた頃から
人に化けられるようになったな…
キミを助けた時
オレは85年の年月を迎えていた。
まだ、この姿になれなくて苦労したもんだよ。」
紫藤さんは苦笑した…
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