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助手席のドアを開けてくれた。
農園主
紫藤 羅甲
「さあ、乗って…」
私は頷いて、トラックの助手席に乗り込む。
私
春風 瑠璃音
「紫藤茄子農園に
1度は行ってみたかったんです!
まさか、農園主の紫藤さん
ご本人に会えるなんて…夢みたい♪」
運転席に乗り込む紫藤さん…
この横顔も、くちばしがないだけで
私の命の恩人に似てる…
農園主
紫藤 羅甲
「ははは…そんなに
見つめられると照れる…//」
あ…
私
春風 瑠璃音
「ご、ごめんなさいっ…//」
私は視線を窓の外に向け
火照った顔を冷ましつつ、シートベルトをする。
農園主
紫藤 羅甲
「別に…謝らなくてもいいんだけどさ
キミに…どこかで1度だけ
会ったことある気がするんだよな…」
っ!
私
春風 瑠璃音
「あ、それなら私も!
最初に貴方に会った時、感じてました。」
紫藤さんもシートベルトをして
車のエンジンがかかる。
農園主
紫藤 羅甲
「おや、そうだったのか!
ははは…奇遇だな、キミになら
うちでこっそり作ってる茄子姫酒
飲ませてあげても、良いかもしれない…」
茄子姫酒!?
なにその美味しそうなお酒!
私
春風 瑠璃音
「わ、私…お酒そんなに得意じゃないですけど…
茄子姫が入ってるなら呑んでみたいです!」
紫藤さんに顔を向ける。
農園主
紫藤 羅甲
「よし、良いだろう。
まあ…楽しみにしといてくれ。」
私はうなずき、車が発進した!
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