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それから森の中をしばらく歩いていると、洞窟の入り口を見つけた。
黒い石で組まれたアーチ型の入り口には、松明が掲げられている。
私さ、よくわからないのだけど、本当にそこにお宝があるのなら、こんな感じで判りやすく造っていないんじゃないかって思うんだけど、どうなんだろう?
まぁそれはそれとして、ひとまず洞窟に入ると………
蓄光でよくある感じで、ぼんやり黄色く光っているのは、キノコなのかな?
ちょっと待って……。
森の中の洞窟ってさあ、きっとジケジケしてるよね……。
虫、多いんじゃないの?ひょっとして……。
ちょっとマジで怖いんだけど……。
そんな私の心配をよそに、近づいてくるワニみたいなのとか、コウモリみたいなのとかをノワトさんは火炎魔法でやっつけていたし、トクタさんはばっさばっさとなぎ払っていた。
……なんだか可哀想に見えるんだけど……。
ちょっと私には無理かなぁ……。
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