フライト2

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 ユウカ~。 これって、きっと助けてくれたんだからさ、私がどんくさいのが原因なのであって、私的には感謝するところなんだけど~。 そう思って、 「ちょっとユウカ、それ言いすぎ……」  私の言葉を遮って、 「リンコ!あんたは黙ってて! これはとっても大切なことなの!」  そう言って、さらにプンプンしてる。 ユウカは私にはベタベタして、人目をはばからずにハグしてくるのに、他の人がそうするとすごく怒るんだよね。  以前に、レイカちゃんが私をからかったときもそうだった。 「おいおい! 僕はこの子を飛翔魔法で助けたんだよ。 着地したときに怪我しても困るでしょ! だからこうやって……」  騎士はそう言ったのだけど、それさえも途中で遮って、 「あんた! それが図々しいって言うのよ! リンコは私のなんだからねっ!! 私が認めた男以外は、そんなことは許さないの! 絶対にダメなの! わかってんの?」  さすがの言い分に、騎士もムカついているようで、 「おいおい! なんなんだよ! 助けただけだろ?」  と言ったのだけど、 「とかなんとか言って、いつまでそうしてるのよ! いい加減に離しなさいよ!」    ユウカはそう言って、私を騎士の腕からもぎ取った。  そうして、私を一通りよしよしと撫でまわしてから、ぎゅっとハグして、何故か安心したようにフゥとため息をついた。
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