公園へ

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 翌日、ヒナタはアオイが指定した場所で落ち合った。  そこは✕✕公園に近いカフェである。建物の内装は簡素すぎて、お店というより補給所とした店内。お客さんはヒナタを含め数人ぐらい。 「まさか、また会うなんて」 「またお会いできてよかったです。手先の器用なヒナタさん」 「一体何のようですか」  普段着の青いパーカーを着たアオイがさらっと要件を告げる。  なんとヒナタにケーキ屋さんの店員になってほしいらしい。  ヒナタは、療養中で気力が減衰しており、普段の優柔不断さに拍車がかかっていた。アオイの頼みに「う〜ん」と渋い顔をするばかり。  うちは人手不足とか、ヒナタさんならケーキづくりに向いてそうとか、うちのケーキ屋は、人と人をつなぐ存在でありたいとかアオイは色んな言葉を並べ立てたが、ヒナタはピンとこない。  窓の外には公園が見える。うっすらと風船売りの姿を確認できた。 「ちょっとお散歩でもしませんか」  アオイはヒナタを公園に誘い出した。 
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