もう少しそばにいて

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「まだ、寒いから早くこっち来て。風邪引くよ」上掛けを少し上げて誘った。 「あのなぁ、お前がベッドから落としたんだろう」 そう言いながら、こちらに向かってきた。彼のモノが股の間で小さく揺れている。 「ふふ・・・」 「どうした?」駿(しゅん)がベッドに潜り込みながら言った。 「小さくて可愛いなぁ、と思って」 「俺も、コイツも頑張らなきゃいけない時は頑張るんだよ」自分のモノの事だと気がついて駿(しゅん)が言った。 「うん、知ってるよ」 『俺も、コイツも』って、別人格なのか?  まあ、ホント、大きくなったり小さくなったり、不思議なモノだ。昨日も抱かれてとても気持ちよかったので、そのまま眠り込んでしまった。 「よしよし、解っているなら()い」 そう言って、笑いながら抱きしめてくれた。駿(しゅん)の身体は、相変わらず暖かかった。 私は、高校を卒業して東京に出てきた。もう3年になる。近くの書店で、アルバイトだがフルで働いてる。 駿(しゅん)は私より3歳年上、大学から東京に出てきている。1年半前、私が大崎にある系列の書店へ応援に行ったときに、たまたまその書店に来ていた駿(しゅん)と出会った。
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