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取り敢えず抗生物質と痛み止め、うがい薬を渡しておこう。念のために欠片が残っていないかレントゲンも撮らないと。
「明後日、もっかい来れる? 消毒とレントゲン、時間はそんな取らせないし。あと保険証持って来い保険証」
「うん」
「予約入れとくわ。何時がいい」
「一番最後」
「ほい」
「終わったら⋯⋯メシ付き合ってくれる⋯⋯?」
陽に灼けた顔の中の弱気な瞳が俺を捉えている
心拍が緩やかに上がって行く
これは。
高校生だった、純粋だったあの頃とは全く違うクッキリハッキリしたこの感覚。
─────⋯⋯ダメだ
俺はいま明らかに欲情している
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