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十一月三日 ハツコイソウ(初恋草 )
拝啓
お誕生日おめでとう
早くに飛来した
鶴のようなのに、僕は
幸運なことに
愛おしい君と巡り合えた。
その瞳にみつめられ
初々しい気持ちが白銀の世界を輝かせる。
敬具
十一月三日、
僕はその手紙に封をして机の中へとしまった。
初雪の消えて無くなりそうな恋その名を託す初恋草に
了
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