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「おーい、ヘルパさん」
週に二度通ってくれる介護ヘルパーだと思っているようで、その一人として向かい合う。
「中林さん、失敗されたんですね。大丈夫ですよ」
パジャマのズボンを脱がせ、汚れが拡がらないよう気をつけ紙パンツを破り取る。
「すまんの」
トイレットペーパーとシートを使い、あらかたきれいにしてから、蒸しタオルで拭く。紙パンツと替えのパジャマをはかせた。
「大丈夫ですよ」
「ヘルパさんがおってくれて、よかったで」
「ベッドに上がって休みましょう。わたしはこの部屋を掃除しますから」
「おお、すまんの」
ヘルパーという言葉に馴染みがなかった舅は、初めて聞いた時に「ヘルパ」だと思い込み、そう呼び続けている。
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