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バーニングファイアーマジ卍アゲアゲエブリナイツな天気の戸締り
五利 羅16歳。
そのオス・・・じゃなくて男は全身を覆いつくす体毛が、コンプレックスで仕方なかったのに、ある日一瞬で心は解放された。
無二の親友の織嵐 宇丹が
「俺、五利のその体毛が・・・たまらなく好きなんだ!」
そう言ってくれたから。
五利はその全身を埋め尽くす体毛のせいで母から抱いてもらえなかった。
だけど織嵐はこんな体を好きだと言ってくれている。
そうだ、織嵐もその全身は体毛に包まれている。
2人は似た者同士、だから分かり合えた。
同性という垣根を越えて2人が愛し合うまでに時間はかからなかった。
2人の男は・・・いや!2匹のオスは獣になったのだ。
昼下がりの公園で一糸纏わぬ姿になる2人。
問題ない!一糸も纏っていないが、毛は沢山纏っているから。
見つめあう・・・そして!
「織嵐!!」
「五利!!」
バシィィッ!と激しく体をぶつけ合い、熱い抱擁を交わす2人。
そしてファーストキス、ぶちゅう~~~っっっ!!!
バキュームキスが互いの唇を吸い合う。
このキスは真剣勝負だ!
どちらが先に相手の唇の水分を完全に奪ってしまうかの真剣勝負なのだ!
そう!マジ卍!!!
ブラックホールの吸引力を上回る2人の唇の奪い合い対決は互角、埒が明かないと見て両者同時に唇を話した。
「ぶはっ!!!やるな!さすが俺の織嵐だ!」
「いや、お前こそ、さすがだ五利!」
平気で立っている2人だが、周囲の公園の遊具は、バキュームキスが激突した時の風圧で全てひしゃげられている。
「長期戦は好かん!次で決めるぞ!」
「望むところだ!」
2人は互いのシンボルをまるで、刀の鍔迫り合いの様にぶつけ合う。
ちなみにシンボルは膨張して尚、体毛に包まれている。
「うおおおおおおーーーーーー!さあ、イってしまえーーーー!」
「なにをーーーー!お前が先にイクのだあああーーーーーーー!」
2人はシンボルをこすり合わせる。
あまりにもの超スピード&パワーでこすり合わせるので発煙している。
摩擦によって発生した熱と煙を2人とも意に介さず、行為を続ける。
「うおおおおおおーーーーーー!!!」
「うほおおおおおーーーーーー!!!」
炎天下の真夏の公園、照らし続ける日光は真っ黒な体毛の2人に熱を与える。
この世で分かりあえるのは互い同士だけという熱い友情。
超スピード&パワーでシンボルをこすり合わせ続ける事によって発生した熱。
その全ての熱が奇跡を起こした!
バーーーーーニングファイアーーーーーーーー!!!!!!!
天まで届く火柱。
2人の体は燃えてなくなり、灰も残らなかった。
暑い日、体毛の濃い人は外で裸で抱き合うのはやめましょう。
それでも、バーニングファイヤーな心を戸締り出来ないなら。
天気予報の確認を忘れずに。
ー終ー
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