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「そうですよ、東條亜紀さんです、いつもご一緒の方がご主人様ですよね、毎日一緒で羨ましいです」
東條さんが私の旦那様?私、東條さんの妻なの?
「こちらですよ、もしトイレ行きたい時はナースコールしてくださいね」
「ありがとうございました」
そして、部屋の入り口には、確かの東條亜紀と記されていた。
自分の指を確認した。
指輪していない。
東條さんも指輪していなかった。
思い出せない、東條さんとの事。
その時、東條さんが病室に現れた。
「亜紀、おはよう」
「おはようございます」
「どうした、変な顔しちゃって」
私は東條さんにいっぱい確かめたい事があった。
「今、トイレ行ったら、帰り部屋がわからなくなったんです」
「そうか、それでどうしたんだ」
「看護師さんが連れてきてくれました」
「良かったな」
「私は本当に東條さんの妻なんですか」
「ああ、そうだよ」
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