第十七章 理樹さん愛しています

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イーストビレッジやマンハッタンなど、俺と歩いたニューヨークの街並みのページは何か思い出しそうな表情を感じた。 「亜紀、ニューヨークへ行こう」 「えっ?ニューヨークですか」 「手術前に行けなかった場所や、前回行った場所など回ろう、記憶が蘇って来るかもしれないだろう?」 亜紀はコクリと頷いた。 俺と亜紀はニューヨークへ向かった。 ニューヨークの街並みを二人で歩いていると、亜紀に変化が現れた。 「素敵ですね、理樹さん、このお店、この間来た時も来ましたよね」 俺は亜紀の言葉に驚きを隠せなかった。 「亜紀、今俺の事理樹さんって呼んでくれたのか」 亜紀は満面の笑顔を見せて、俺に抱きついてくれた。 「理樹さん、理樹さん、愛しています」 「亜紀、俺も愛している」 ニューヨークの夜、俺と亜紀はお互いを求め合った。 はじめて亜紀と愛し合ったニューヨークでの夜以上に、興奮を抑える事は出来なかった。
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