第十七章 理樹さん愛しています

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「亜紀、約束を覚えているか」 「はい、覚えています、赤ちゃんですよね」 「そうだ、このまま俺を受け入れてくれ」 亜紀は最高の瞬間を感じて、俺も目一杯の愛情を注いだ。 ああ、なんて素晴らしいんだ、こんなにも幸せを噛み締められるなんて。 ニューヨークの熱い夜はいつまでも続いてくれと願った。 次の日、ニューヨークの街でハーリーウインストンに向かった。 「理樹さん、ここは」 「俺と亜紀の結婚指輪を選ぶぞ」 「本当ですか」 店に入るとずらっと指輪が並んでいた。 「亜紀の好きなデザインを選んでくれ」 亜紀は目を輝かせていた。 リングも購入して俺はほっとあんどの表情を見せた。 「亜紀、日本に戻ったら親父に挨拶に一緒に行ってくれ」 「はい、喜んでお供致します」 「それから、亜紀の親父さんの墓参りも連れて行ってくれ」 「わかりました、父もきっと喜んでくれると思います」
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