第一章 失恋しちゃった

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「死にそうだよって、呼び出したら飛んでくるかな」 「冬美、やめて、ごめん、もう関係ないからなんて言われたら、立ち直れない」 「そうだね」 冬美とおしゃべりしていると元気が出てくる気がする。 「冬美、ありがとうね、ちょっと元気出てきた」 「良かった、ねえ、海外旅行行って来たら?気分転換になるし、もしかして、新たな出会いがあるかもよ」 「海外旅行?」 「冬のニューヨークなんて憧れるわよね」 ニューヨーク、私はこの時ほんの気分転換のつもりだった。 まさか運命の男性に出会うなんて、誰が想像出来ただろうか。 私は体調が回復してきた時を見計らって、冬のニューヨークへ飛び立った。 多少は英語は出来るつもりでいた。 しかし、全くわからない、まるで外国に来たみたい、あれ、ニューヨークは外国だった。 どうしよう。 なんとか身振り、手振りでホテルに到着した。 もう、先が思いやられる。
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