第一章 失恋しちゃった

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お腹すいたよ、取り敢えず、日本から持ってきたお菓子を一口、美味しい。 なんて、幸せなの? でも、お腹はもっとくれと催促してグーグー鳴っている。 コンビニとかないのかな。 ホテルを出て、コンビニを探した。 亜紀のバカ、ここはニューヨークだ、日本ではない。 日本人は金を持っているから狙われやすいってわかっていたのに。 案の定、私は何人かの白人男性に囲まれた。 嘘、なんか言ってるけど、何言ってるかさっぱりわからない。 そのうち、腕を掴まれて、人気のない場所に連れて行かれそうになった。 「助けて!」 私は叫んだ、日本語で。 誰も助けに来るわけない。 と、諦めかけたその時、一人の男性が白人男性に蹴りを入れた。 その場が騒然となった。 「理樹様」 また一人男性の声、日本語? 白人男性はなんか言ってその場を去った。 私に手を差し伸べた男性は「大丈夫?」と声をかけた。 日本語だ。
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