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「だから、お前じゃありません」
「亜紀、今時結婚するまでセックスしない男女なんて聞いた事ないぞ、だから振られるんだよ、でもよく二年もその男は我慢したな」
亜紀っていきなり呼び捨て!
しかも、私をぼろくそに言って、なんなの?
「私、帰ります」
「飯、食わねえのか、そろそろルームサービスが運ばれて来るぞ」
そこにルームサービスが運ばれて来た。
私の前に並べられたお料理に、お腹が鳴った。
「腹減ってるんだろ、無理すんな、食べようぜ」
私は料理を頂いた。
美味しい、ほっぺたが落ちそう。
そんな私に男性は声をかけた。
「な、亜紀の初めてを俺にくれないか」
「はい?」
「結婚するなら抱かせてくれるんだろ」
何、この人、何を言ってるの。
「男に振られて、傷心旅行なんだろ?いい出会いでもあればラッキーって思ってたんだろ?俺の妻になれ」
「そんないきなり、知らない男性の妻になんかなれません」
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