第一章 失恋しちゃった

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「だから、お前じゃありません」 「亜紀、今時結婚するまでセックスしない男女なんて聞いた事ないぞ、だから振られるんだよ、でもよく二年もその男は我慢したな」 亜紀っていきなり呼び捨て! しかも、私をぼろくそに言って、なんなの? 「私、帰ります」 「飯、食わねえのか、そろそろルームサービスが運ばれて来るぞ」 そこにルームサービスが運ばれて来た。 私の前に並べられたお料理に、お腹が鳴った。 「腹減ってるんだろ、無理すんな、食べようぜ」 私は料理を頂いた。 美味しい、ほっぺたが落ちそう。 そんな私に男性は声をかけた。 「な、亜紀の初めてを俺にくれないか」 「はい?」 「結婚するなら抱かせてくれるんだろ」 何、この人、何を言ってるの。 「男に振られて、傷心旅行なんだろ?いい出会いでもあればラッキーって思ってたんだろ?俺の妻になれ」 「そんないきなり、知らない男性の妻になんかなれません」
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