第一章 失恋しちゃった

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第一章 失恋しちゃった

亜紀は二年付き合っていた恋人に振られてしまった。 大好きだった彼、別れることになったら泣き叫ぶと思っていた。 でも、彼から「好きな女が出来た、別れてくれ」と伝えられて、私は平常心を保ったまま「わかった」と答えていた。 涙も出ない、どう言う事? 私、彼を好きじゃなかったの? あっさりと別れ話が終わって、彼もポカンとしていた。 それから平穏な日々が流れた。 でも、自分でも気づかないダメージを受けていたなんて、私は体調を崩しバイトも辞めた。 友達の冬美は私を心配してくれて、アパートにやって来た。 冬美は私と同じ歳だが、既に結婚してバリバリ働くキャリアウーマンだ。 唯一、冬美にないものは子供。 冬美は妊活しているが、仕事が忙しく、中々子供を授かれない。 ご主人とは絶えず喧嘩ばかりしている。 「大丈夫?あっさり別れたと思ったら、未練たらたらだったんじゃない」 「うん、そうみたい」
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