月が見えずとも

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夜。 男は女の実家に来ていた。 女「……。」 玄関で目を丸くする女と、 男「……。」ハァ,ハァ 息を切らしている男。 女「…………………………………………連絡くらいするでしょ、フツーに。」 男「……そうだね。いてもたってもいられなくて。」 女「アパートからここまで5時間もあるんだがら、電話くらいできるんじゃない?」 男「ケイタイ、忘れちゃって。」 女「それはヤバい。ウケる」
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