プロローグ

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プロローグ

「あんたにすべてを渡したい。」  窓ガラス越しに、柔らかな冬の陽光が俺たちを照らす。  ベッドに横たわる君をそっと抱きしめた。きっと、ここで終わりだ。 「ひとつになりたい。」  朽葉色の瞳が俺を見つめる。願わくばその光が、俺の中で永遠に輝いてくれますように。  俺は、君に最後の口づけをした。
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