第一話 やっと会えたね

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 神妙な顔つきで尚も傷跡を眺めていた宗司郎だったが、突然がばりと俺の顔の横に右手をついた。そして唇を重ねてくる。 「んっ……んんっ……!」  再び舌が入ってきて、粘膜をてろてろと刺激される。一瞬離れたかと思ったが、すぐに唇をぺろりと舐められた。びっくりしていると今度は舌を優しく吸われる。  息をつく間もない攻撃に、俺はまた思考能力を奪われていく。それなのに、宗司郎は左手で胸を弄り(まさぐり)、突起を爪で擦った。 「んーっ!」  全身の血液が激しく巡っている気がするのに、肝心の頭は一切働かない。くらくらして、目に涙が滲んだ。  やがて宗司郎の唇は離れていく。しかし、荒く息をする俺をよそに、宗司郎は乳首を舌でれろっと舐め上げた。 「ああっ!」 「すごい膨らんでるよ、壱葉のここ。」 「あ、ぅっ……!」  すぼめた舌でつんつんと突かれ、悲鳴を上げそうになる。  宗司郎は乳首を柔らかく舐めながら、俺のズボンに手をかけた。もしかして下も脱がないといけないのか……と思ったが、さっきからきつくて痛かったので助かるといえば助かる。  チャックを開けられ、ぐっとズボンをずらされる。ぶるんと解放された陽物(ようぶつ)がひんやりとした空気に晒された。 「腰浮かせてくれる?」  言われたとおりにすると、宗司郎は手際よく俺のズボンを足から引き抜いた。これで俺は全裸になってしまった。その事実に気づくと、かぁっと体の底から羞恥が湧き上がってくる。見られたくなくて、膝を曲げ小さく丸まろうとしたが、宗司郎はさっと俺の左腿を手で押さえる。 「パンツは履いてないんだ。……すごい、勃ってるね。」 「手をどけろ……!」
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