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「過去に何人か、外国人がこの刑務所にいたんだ。だが、あんたの国も生活様式がこの国と大きく違うだろ? 加えてここは刑務所だ。外国人は耐えきれなくて、すぐに自殺か脱獄を企てる。次第に外国人は入所してすぐに看守から目をつけられるようになっちまったんだ。だからみんな外国人とは連みたがらない。」
「なるほどな。一緒に目をつけられちゃたまらないってわけか。」
「そうだ。ここはそこら中カメラだらけだからな。外国人と仲良くする囚人はすぐにバレる。」
「そうだな。つまり今私と長々話してるあんたも危ないわけだ。」
「そういうことだ。質問はあるか? なければさっさと失礼するよ。」
「ない。良くしてくれてありがとう。」
「よせよ」
コウジはジュナスとの会話中、平静を保っているように見えたが、それは強がりだ。コウジの頭の中は不安と後悔でいっぱいだった。
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