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「ぼくのなまえは、『ひらい しね』でちゅ。ヨロチクおねがいちまちゅ」
そう、隣の家の幼馴染み、『平井紫音』くんが、幼稚園で自己紹介した時、あたしは、びっくりして、椅子から転げ落ちそうになった。
紫音くんは、自分の名前を、間違えて覚えていた……。
いや、『紫音』は、『しね』とも、読めるけどさあ。
どこに、かわいい自分の子供に『しね』なんて名前つける親がいるのよ!
普通、いくら小さかったって、自分の名前を、間違える?!
紫音くんは、いわゆる、巷で言う「ド天然」だった……。
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