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「あっ、そうそう。実は今日から夜野くんがこの特捜班に配属されたんです。言うのを忘れてました。この前の彼の活躍は凄かったので、したんです」 「は?」 「こら、警視監にそんな態度を取るな!」  鶴賀がすかさず注意をした。しかし、葵はその態度をどうすることもできなかった。あのムカつく夜野がこれから仲間になるという事実に、彼女は心底嫌悪を感じていた。手柄を全部持っていきやがったこの男と、これから毎日顔を合わせなければならないなんて。 「断固拒否です! 警視監、私は絶対に反対です! 今すぐに二課に戻してください、こんな奴!」 「それは無理です。もう決まった事ですから」 「でもあいつだって問題児として見られるの絶対に嫌でしょ! だってここは表上問題児の集まりなんですから。ですよね!?」  葵は必死の表情で夜野に言った。 「別に周りにどう思われようが関係ない。俺にとって重要なのは米村警視監に実力を認められたかどうかだ」  こうして《何でも屋》改め警視庁公安部特命捜査班に新たな逸材が配属された。 「それでは5人で力を合わせてこれからも頑張ってください。皆さんのこと、信じていますよー!」  米村はにっこりと笑って部屋を後にした。彼が去った後の部屋は微妙な空気に包まれていた。葵はじっと夜野を見た。夜野は葵の視線を無視して、用意されている机の上に段ボールを置いた。葵の隣。 「何でこいつが……」  葵は不満たらたらでパソコンを開いた。
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