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「さてさて、大宮さん一途の宇都宮くんは、大宮さんと同じクラスになれるかな?」
福島が茶化したように言う
「お願いしますお願いしますお願いします……」
僕は手を合わせて必死に神に祈る
「聞いちゃいねぇな」
福島はそのまま自分のクラスを探し始めた
祈りを終えた僕も自分のクラスと大宮さんのクラスを探す
「1組……ない、2組……ない、3組……あっ僕は3組か………っ!」
「おい、宇都宮何してんだ」
掲示板を見て固まっていた僕に福島が声をかける
「大宮さんが…大宮さんとおんなじクラスだっ!」
驚いている顔と喜んでいる表情を足して2で割ったような顔をしながら振り返る
「あぁ、それはよかったな、それでなんだが……宇都宮は大宮さんにしか興味がないんだな」
福島が不貞腐れたように僕に言う
下駄箱で靴を履き替え、教室へ向かう階段を登っていく
「いや、そんなつもりはなかったんだ…で、何組だったんだ?」
僕には友達があまりいないので唯一の友と言っても過言ではない福島の存在は割と重要なのである。
もし福島と同じクラスではなかった場合、僕はクラスで孤立することは間違いないだろう。
「いち……」
(喜び+驚き)÷2の顔が一気に死んだような顔になる
「と見せかけて、3組だ」
死んだ顔が喜びの顔に一気に変わる
「フェイントかけるな…焦るだろうが」
「お前ほんとよく表情変わるよな、見てて飽きないわ」
ヘラヘラと笑う福島を横目に2年3組のドアに手を伸ばした
[作者より]
そろそろクリスマスですね
クラスの女子、誘ってみたいところですがそんなコミュ力お化けじゃないのでさあどうしようかって感じです🤔
どうせ続きなんて書かないだろうと思っていたこの作品。
この作品を書くにあたり、色んなところで晒されたりするなど、なんやかんやありました。
それでも「割と好き」と言ってくださる方がおられますので、頑張って書き続けている状態です、本当にありがとうございます
基本的に当方が病むなど精神状態が不安定になった時によく作品が生まれます
そして安定に戻ると作品が書けなくなります
流石に故意に不安定にはできないので今は無理やり書いている感じです
なので設定に穴が開きまくったり、3人称視点だったり本人視点だったりが混ざりまくって読みにくい箇所も多々あると思います
その場合は誤字報告等で教えていただけると幸いです
これからもどうぞ「五月雨」をよろしくお願いします
ちなみにこの作品は知り合いが転校するらしいと聞き、病み病み状態になった時に作った作品です
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