1人が本棚に入れています
本棚に追加
/5ページ
始まりのプロローグ!!
湿気臭い町の裏路地…
中年の男は壁に背をもたれていた。
持病の癪だとか、血を流しているだとか、そんなカッコいい理由でもたれているわけではない……。
男は飢えていた。
地位だとか、女だとか、そんな比喩では無い。
ギュルルルゥゥゥ!!
文字通り飢えていた!!腹が減っていた!!!!
「ふふふ、仕事を失い、家を失い、ついに俺もここまでか……。」
男は職を失い、アパートも失った。実家へ帰るという選択肢もあっただろう…だが今はそれも無理だ。男は金も失っていた!!逆転の希望を賭けた銀色の玉にも裏切られた!!ゆえに足が無い!!帰りたくとも帰れない!!男は詰んでいた!!!!!
ザッ……
中年の男に近づく足音……
「ふふふ、借金取りか。どうやら俺もここまでか…。」
最初のコメントを投稿しよう!