始まりのプロローグ!!

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始まりのプロローグ!!

湿気臭い町の裏路地… 中年の男は壁に背をもたれていた。 持病の(しゃく)だとか、血を流しているだとか、そんなカッコいい理由でもたれているわけではない……。 男は飢えていた。 地位だとか、女だとか、そんな比喩では無い。 ギュルルルゥゥゥ!! 文字通り飢えていた!!腹が減っていた!!!! 「ふふふ、仕事を失い、家を失い、ついに俺もここまでか……。」 男は職を失い、アパートも失った。実家へ帰るという選択肢もあっただろう…だが今はそれも無理だ。男は金も失っていた!!逆転の希望を賭けた銀色の玉にも裏切られた!!ゆえに足が無い!!帰りたくとも帰れない!!男は詰んでいた!!!!! ザッ…… 中年の男に近づく足音…… 「ふふふ、借金取りか。どうやら俺もここまでか…。」
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