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「大丈夫ですよ、忘れたの? あなたも私も生き物ではないのですから。部品交換さえしてもらえればいつまでも一緒にいられます」
錯乱しているのだろうか。
一体どんな妄想にとり憑かれているのかしらと昔と変わらない顔を見つめながら、ざわざわと胸が騒ぎだす。
私達はどのくらい一緒ににいたのだろう。
日々の暮らしに追われてすっかり忘れていたが、そういえばちっとも年を取っていないような。
「まさか」
胸が苦しくなってきた。
何かあったら救急センターへ、そう言われていたことだけかろうじて思い出し、連絡用緊急ボタンを押した。
同時に目の前が暗くなった。
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