46人が本棚に入れています
本棚に追加
「なぁ」
「何!?」
「………なんで、そんな怒ってくれるの?」
「え?」
突然、明君は僕に質問をしてきた。
さっきまでの怒りの感情は交えず、むしろ落ち着いた感じで。
だけど、僕はどうして、そんな質問をされたのかわからなかった。
だって、そんなの答えは1つしかないからだ。
「なんでって、そんなの」
「そんなの?」
「そんなの
君のことが好きだからだ!!」
「……」
「……」
その瞬間、一気に静寂が訪れた。
明君は僕を見つめたまま動かない。
僕だって、息を弾ませたまま動けない。
そして、やがて冷静さを取り戻していく。
体が一気に熱くなる。
最初のコメントを投稿しよう!